東京オリンピックを2年後に控え、毎年増え続ける訪日外国人観光客。

でも、皆さん具体的にどのくらいの訪日外国人観光客がいるか知っていますか?

今回は、彼らに人気のスポットなど、訪日外国人観光客の話題についてご紹介します。

外国人観光客の数は過去最多
去年、2017年の日本政府観光局(JNTO)のデータによると、同年1年間に日本を訪れた訪日外国人は、累計を開始してから過去最高の約2,869万人に達しました。
参照:https://statistics.jnto.go.jp/graph/#graph--inbound--travelers--transition

2011年に起きた東日本大震災の影響で、一時的に大幅に減少したことを除くと、過去6年間、ずっと増え続けていることになります。

外国人観光客と政府の方針の関係

政府は、安倍首相が掲げる名目国内総生産(GDP)の600兆円達成に向け、観光施策をその起爆剤にしたい狙いがあります。

そのため、政府の方針として訪日外国人観光客の目標人数は以下のように決定されています。

2020年までに4,000万人
2030年までに6,000万人

東京や京都などの観光地をはじめ、買い物などを楽しむ外国人観光客の姿をよく見るようになった現在ですが、日本政府は、東京オリンピックが開催される2020年には4,000万人、そして2030年には6,000万人への引き上げを目指しています。

今年も過去最高数を更新する予想から、このままいけば↑の達成は確実な情勢かと思います。

中でもアジアからの観光客がとても多く、1位が中国、2位が韓国、そして台湾と続きます。

外国人観光客が増え続ける理由

そもそも日本国政府による外国人観光客の拡大。という方針が土台にあるのですが、他にも要因はたくさんあります。

その中から特に大きな3つを。

理由その1:LCCによる運賃の低下

私たち日本人でも、アジア諸国、最近ではハワイなど、あらゆる場所に格安航空券「LCC」を使って行ける時代になりました。
今まで、航空券というと非常に高く、どこかハードルの高いものでしたが、これは日本を訪れる外国人観光客にとっても同じことでした。
羽田空港では、アジア諸国を中心に20以上の国や地域に離発着しており、このLCCの動きを背景に、大手航空会社も運賃の値下げに取り組むようになりました。
そのため、航空券全体の値段が下がり、外国人観光客にとって日本への旅行がしやすくなったのです。

理由その2:ビザの緩和

アジアからの観光客の中でも、その多くを占めるのが中国です。
これまで、日本を訪れる際、ビザの申請など、何かと手間のかかっていた中国人ですが、中国の急激な経済成長によって、日本政府は中国人へのビザの発給条件を緩和しました。
それにより、これまで以上に日本を訪れやすくなった中国人の数が、急激に増えたのです。

理由その3:「おもてなし」の精神

どんなに、地理的に近くても、ビザ条件が緩くても、自分が興味のある場所じゃないと行ってみたいとは思わないでしょう。

日本には、伝統的な文化や和食、アニメ、など、世界でも日本文化を愛する人はかなり多く、「おもてなし」精神を兼ね持つ日本人は、外国人観光客にとって「また、ぜひ来てみたい」と思える魅力的な国なのです。

そのため、訪日外国人の中には、すでに過去に1度や2度来たことがある人は多く、外国人観光客の実に、6割が過去にも訪れたことがある「リピーター」ということもわかっています。
何度も来てくれるのは、日本人として非常に誇らしく嬉しいことです。

外国人観光客に人気のエリア・スポット

東京や京都をはじめ、地方都市にも外国人観光客に人気のあるエリアとして、東京・京都・大阪といった大都市が挙げられますが、季節や時期によっては、地方都市にも多くの人が訪れます。

ここからは、外国人観光客に人気のあるエリアをいくつかご紹介します。

人気エリアその1:秋葉原

アニメ好きの人にとって、まさに「天国」とも言えるオタクの聖地、秋葉原。

日本のアニメやアイドルが好きな外国人だけじゃなく、フィギュアやメイドカフェなど日本らしい娯楽が楽しめる言わずと知れた人気エリアですが、その中でも特に安く品揃えのいい「ドン・キホーテ」がおもしろいと人気。(私も好きですw)

もともと、外国人に人気のあったドン・キホーテですが、この秋葉原では、普通のところよりメイドカフェやコスプレグッズをより多く品揃えしており、外国人観光客にとって、一つの ‘’観光地的な場所’’ となっているのでしょう。

人気エリアその2:渋谷

1日で、約50万人が行き交う渋谷の「スクランブル交差点」は、海外のテレビ番組でも取り上げられるなど世界的にも知名度があり、「実際に渡ってみたい」、「写真を撮ってみたい」、など、憧れを抱く外国人がたくさんいます。

人気エリアその3:京都・大阪

日本の歴史的な雰囲気を感じられる京都は、外国人に人気があるのは誰もが納得するでしょう。

清水寺や金閣寺、竹林が有名な嵐山など、東京や大阪とは少し違った、落ち着いた日本文化を堪能できる場所です。
京都を訪れる外国人観光客にとって、同じ関西にある大阪も、食や大阪独特のユーモナなど非常に魅力的な街。

実は、京都よりも大阪の方が外国人観光客の数が多く、心斎橋・難波、梅田、大阪城、USJなど、京都の主要観光地の2,004万人に対して、大阪では合計で3,574万人になっています。

参照:実はインバウンドでは京都より大阪が圧倒的に人気
(株式会社三菱総合研究所)

大阪の中でも、心斎橋・難波エリアは、大阪の下町雰囲気を感じられながら、たこ焼きやお好み焼きなど、いかにも大阪っぽい安いストリートフードなど、外国人観光客のお腹も心も満たしてくれるのでしょう。

人気エリアその4:地方都市

これまで、外国人観光客の宿泊と言うと、東京、大阪、名古屋、京都など大都市が中心でしたが、今は大都市へ宿泊する外国人の数が減少しているようです。

というのも、地方都市のインバウンド対策が進むと同時に、大都市では観光客の増加によって宿泊施設が足りなくなっているからです。
そこで、地方都市が目をつけたのが、一般の家に観光客を宿泊させる「民泊」です。
海外では、Airbnbなど民泊が一般化していますが、国内ではマナーの問題など、まだまだ難しいのが現状です。

ただ、今年の6月15日に、新たな法律「住宅宿泊事業法」、いわゆる民泊法が施行され、一定のルールのもとで一般住宅地での民泊が解禁となります。
民泊法や、地方都市のインバウンド対策が実り、「静岡県」、「茨城県」、「三重県」、「滋賀県」など、特に大都市とそこまで離れていない地方都市での外国人観光客の増加が目立っているのです。
また、スキーなど季節によっては、多くの観光客で賑わう場所もあり、北海道の「ニセコ」が有名です。
「ニセコにスキーをしに来た」という外国人がテレビなどでもよく取り上げられていますが、冬のニセコは、外国人観光客が多いのでまさに外国にいるような気分だそうです。
特に、最近では、ヨーロッパの雪不足が深刻化していることから、質の高い雪を求めて欧州や豪州など欧米諸国の外国人観光客が来日するんだとか。

まとめ

いかがでしたか?今回は、訪日外国人観光客についてでした。

今後、さらに増え続けるであろう外国人観光客ですが、最高の思い出を残してもらうために、我々ができることは、外国語の表記を増やす、安心して訪れてもらう、などやはり「おもてなし」の精神だと思います。

政府の方針にも、全国200カ所にも上る文化財を対象に修繕や多言語解説の導入支援が盛り込まれています。

個人的には、ビザが緩和されたといってもビザが必要であることには変わりない以下の国々との間でも、査証免除措置をすればいいのになあ。と思ってます。

  • 中国
  • フィリピン
  • ベトナム
  • インド
  • ロシア

まあ、こればっかりは日本だけがyesといっても相手ありきのことですからそうも簡単にはいかないんでしょうけど。

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この記事を書いた人

SHINGO ITO
SHINGO ITO行政書士Office ITO 代表
IT業界で10年目リストラに遭遇し、行政書士資格を取得。
2016年行政書士Office ITOを開設し、外国人ビザ申請に特化。
銀座を拠点に就労ビザ・配偶者ビザ・永住ビザなど実績10年。
趣味はおいしいパスタ料理(自称)と断捨離。家は小遣い制。
[ 所属団体 ]
東京行政書士会(会員番号 第11086号)
日本行政書士会連合会(登録番号 第16081519号)
[ 資格 ]
・Certified Administrative Procedures Specialist(行政書士)
・Certified Immigration Procedures Agent(入管申請取次)他

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