過去、入管に提出した書類があって、その内容をもう一度確かめたいことってありませんか?

  • あれ、前回あそこ何て書いたっけ・・・( ゚Д゚)
  • 以前申請したとき、○○の資料を添付したっけ・・・(´-ω-`)

しかし、入管に一度提出した書類は基本的には返してもらえません。

原則として,提出された資料は返却できませんので,再度入手することが困難な資料の原本等の返却を希望する場合は,申請時に申し出て下さい。

入管HP各種手続き案内より

保有個人情報の開示請求

そんなときは、直接入管に対して提出した申請書類を見せて欲しい旨の請求をします。
具体的には「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」という制度に基づいた保有個人情報の開示請求です。

入管に提出した申請書類を請求する方法

ここでは郵送による請求方法をご案内します。

1.保有個人情報開示請求書に記入

まずは書類に必要事項を記入します。
書類は入管HPから「開示,訂正,利用停止請求書」  というものをダウンロードしてください。

記入例は以下参照

2.収入印紙を用意

郵便局で収入印紙を買って3 に貼る。(1件なら300円)

3.その他必要書類を準備

・ 請求者本人の本人確認書類のコピー(運転免許証、健康保険被保険者証など)
・ 請求者本人の住民票(こちらはコピー×)
・ 返送用の封筒

4.申請先の入管に郵送

申請した入管の宛先に郵送で請求。
例えば品川の入管であれば、
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〒108-8255
東京都港区港南5-5-30
東京出入国在留管理局 東京出入国在留管理局総務課 
東京出入国在留管理局長 様
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その他の入国管理局の開示請求先一覧はこちら

書類が届くまでの期間

内容や請求件数にもよりますが、大体2週間から一ヵ月ぐらいかかります。

結構時間がかかるので、請求には余裕をもってした方がいいでしょう。

提出済みの書類を確認するメリット

過去、日本で在留したことがあって今回あらためて在留することになる場合や、今の在留資格を更新・変更したりする場合なんかに前回申請の記入内容を忘れてしまうことがあると思います。

しかし、経歴の部分は重要です。

過去の記憶が曖昧だからといって適当に書いて、過去の申請内容と食い違いがあったりすると大変です。
本人に悪気はなくとも“事実の齟齬”といって、ケースによっては詐称(ウソ)の申請と判断されます。

私のお客さんでも以前こういうことがありました。

彼は、当時日本に3年ほど留学していてその間、2つの日本語学校を卒業しました。
そして数年経って、今回は日本で就職が決まったので、来日するための在留資格認定証明の申請をしました。
その際、留学生時代の記憶があやふやで2つのうち1校の経歴を丸々記載を忘れてしまいました。

その結果、“経歴の齟齬”としてそれだけの理由で不交付となってしまいました。

たかが経歴の記載ミスとは言え、嘘・偽りの記載というのは入管が最も嫌がる行為です。

その後、本人の過去の申請時の提出書類を取り寄せ、事実の整合性をとって反省文を添えて再申請したところ交付となりました。

 

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この記事を書いた人

SHINGO ITO
SHINGO ITO行政書士Office ITO 代表
IT業界で15年目リストラに遭遇し、行政書士資格を取得。
2016年,行政書士Office ITOを開設し、外国人ビザ申請に特化。
銀座を拠点に就労ビザ・配偶者ビザ・永住ビザなど実績10年。
趣味はおいしいパスタ料理(自称)と断捨離。家は小遣い制。
[ 所属団体 ]
東京行政書士会(会員番号 第11086号)
日本行政書士会連合会(登録番号 第16081519号)
[ 資格 ]
・Certified Administrative Procedures Specialist(行政書士)
・Certified Immigration Procedures Agent(入管申請取次届出行政書士)

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