出入国在留管理庁から最新の在留外国人の統計について発表がなされていました。

在留外国人の数

発表によると2020年12月末現在の在留外国人の数は約288.7万人。
前年末に比べ約4.6万人減少し、新型コロナウィルスの影響が顕著にでたものと言えます。

出典:出入国在留管理庁

前年末に比べて減少したのは平成28年以来の8年振りだそうです。

前回の発表に関する記事はこちら

国籍・地域別

在留外国人の国籍や地域別の上位10は次のとおりです。(2020年12月末現在)

 国・地域人数構成比対前年比増減率(%)
中国778,112人(構成比 27.0%)(-  4.4%)
ベトナム448,053人(構成比 15.5%) (+  8.8%)
韓国426,908人(構成比 14.8%)(-  4.4%)
フィリピン279,660人(構成比  9.7%)(-  1.1%)
ブラジル208,538人(構成比  7.2%)(-  1.5%)
ネパール95,982人(構成比  3.3%)(-  0.9%)
インドネシア66,832人(構成比  2.3%) (-  0.0%)
台湾55,872人(構成比  1.9%)(- 13.7%)
米国55,761人(構成比  1.9%)(-  5.8%)
10タイ53,379人(構成比  1.8%)(-  2.6%)
出典:出入国在留管理庁

前回(半年前)同様にベトナムのみの増加です。
またベトナムが韓国に代わって第2位となっています。

中国との差はまだ30万人以上ありますが、近い将来ベトナム人が中国人に代わって最も多い在留外国人となるかもしれません。
また、7位のインドネシアにも注目です。
インドネシア人には親日家が非常に多く、日本に憧れをもっている若者も多いので今後もより多くの増加が予想されます。

在留資格別

外国人の在留資格別の上位5は次のとおり。(2020年12月末現在)

 在留資格人数構成比対前年比増減率(%)
永住者807,517人(構成比 28.0%)(+ 1.8%)
技能実習378,200人(構成比 13.1%)(- 8.0%)
特別永住者304,430人(構成比 10.5%)(- 2.6%)
技術・人文知識・国際業務283,380人(構成比  9.8%)(+ 4.2%)
留学280,901人(構成比  9.7%)(-18.8%)
出典:出入国在留管理庁

こちらの順位は毎回ほぼ同じです。

「特定技能」が約1.5万人となっています。前回発表時より6,000人程増えたとはいえ少ないです。
当初の基本方針によると「特定技能」の新設後5年間で最大34万人と試算されていたので、新型コロナウィルスによる出入国制限がいかに強力な制限となっていることが分かります。

都道府県別の在留外国人数

都道府県別の在留外国人の数の上位5県は次のとおりです。(2020年12月末現在)

(1) 東京都…約56万人 (構成比 19.4%) (- 5.6%)
(2) 愛知県…約27.4万人 (構成比  9.5%) (- 2.6%)
(3) 大阪府…約25.3万人 (構成比  8.8%) (- 0.8%)
(4) 神奈川県…約23.2万人 (構成比  8.0%) (- 1.2%)
(5) 埼玉県…約19.9万人 (構成比  6.9%) (+ 1.1%)

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この記事を書いた人

SHINGO ITO
SHINGO ITO行政書士Office ITO 代表
IT業界で15年目リストラに遭遇し、行政書士資格を取得。
2016年,行政書士Office ITOを開設し、外国人ビザ申請に特化。
銀座を拠点に就労ビザ・配偶者ビザ・永住ビザなど実績10年。
趣味はおいしいパスタ料理(自称)と断捨離。家は小遣い制。
[ 所属団体 ]
東京行政書士会(会員番号 第11086号)
日本行政書士会連合会(登録番号 第16081519号)
[ 資格 ]
・Certified Administrative Procedures Specialist(行政書士)
・Certified Immigration Procedures Agent(入管申請取次届出行政書士)

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