今回は「研修」についてざっくりと解説。
Contents
「研修」とは
「研修」はその名のとおり、外国人が日本で研修活動を行う際に必要となる在留資格のことです。
この在留資格の目的としては、主に発展途上国の若者を対象とし、日本での研修を通じて技能を身につけてもらい、母国での産業発展に貢献することにあります。

日本の国際貢献プログラムの一つといえます。
「研修」の活動の具体例
では、研修と一言でいっても色々な研修があると思いますが、ここで言う「研修」の具体例は次のとおり。
- 実務作業を伴わない非実務のみの研修
- 公的機関が行う研修、公的な機関等の資金により運営される事業としての研修
- 日本の公私の機関により受け入れられて行う技能等の修得をする活動
「技能実習」と違い、研修を行う受入機関との間に雇用契約がなくても良いとされています。
ただし、一定の技能を修得させることが目的であるため、研修の内容・実施場所・期間・待遇などを明確にすることはもちろん、研修の実施予定を正確に立ててスケジュール表を作成しなければなりません。
実務研修は認められていない
一般的には研修というと、座学で知識を学びつつ、プラスアルファ現場での実務作業も経験して技術を修得していくものだと考えられますが、この在留資格の「研修」の場合、基本的には実務を伴う研修は認められていないことが特徴です。
ただし、一定条件の下、実務を行う研修時間を制限する場合にはこの限りではありません。
“技能”の内容は
また、研修の目的である“技能”の中身として、具体的にどのような技能であるかまでは定められていません。
言い換えれば、一定程度の技術や知識を体系的に学ばなければ習得できないような“技能”であれば良いとされています。
この辺りはどうしても抽象的な表現となってしまいますが、各種ある産業の数だけ技能も存在するので致し方ありません。
ただ、例えば、反復作業のように同じ作業を繰り返して行うだけの内容だったり、作業範囲が広くても手足などを動かすだけで完結する単純作業のような内容は“技能”とは認められないという定めがあります。

というところで、「研修」のざっくり解説はこのぐらいにします。
その他、ポイントや必要書類の解説はコチラ
次は「家族滞在」の在留資格をご紹介します。
1件から御対応承っております。ご連絡心よりお待ちしております。03-4361-4503受付時間 9:00-18:00 [ 土日祝以外 ]
お気軽にお問い合わせください Please free to contact us.ビザ関連情報をお届けします。
よかったらいいね /フォロー をお願いします。
この記事を書いた人

- 行政書士Office ITO 代表
-
IT業界で15年目リストラに遭遇し、行政書士資格を取得。
2016年,行政書士Office ITOを開設し、外国人ビザ申請に特化。
銀座を拠点に就労ビザ・配偶者ビザ・永住ビザなど実績10年。
趣味はおいしいパスタ料理(自称)と断捨離。家は小遣い制。
[ 所属団体 ]
東京行政書士会(会員番号 第11086号)
日本行政書士会連合会(登録番号 第16081519号)
[ 資格 ]
・Certified Administrative Procedures Specialist(行政書士)
・Certified Immigration Procedures Agent(入管申請取次届出行政書士)
他
最新の投稿
Column2025-05-10日本国外で在留カードを紛失した場合の対応方法と再交付手続き
Visa Status2025-05-09技術・人文知識・国際業務ビザの許可・不許可事例【日本の専門学校編】
Visa Status2025-05-09技術・人文知識・国際業務ビザの許可・不許可事例【大学編】
Visa Status2025-04-30特定活動46号(本邦大学等卒業者)ビザとは?外国人留学生の就職支援ガイドライン解説