就労資格証明書とは

就労資格証明書とは、簡単にいえば日本に在留する外国人が以下の点について、公的に証明されていることを表した文書のことです。

  • 就労可能である在留資格を有していること
  • 一定の職種に就くことが可能であること
が証明できます。

日本に在留する外国人は、既に何かしらの在留資格を有していますが、この就労資格証明書は、その在留資格に基づいて法務大臣が発行するものです。

就労資格証明書を受けることは必須か?

就労資格証明書の交付を受けることは、あくまでも任意です。

在留している外国人は、必ずしもこの証明書を有していなければならない、というものではないです。

就労資格証明書を受けるメリット

では、そんなマストでもない就労資格証明書を受けておくことは、一体どんなメリットがあるのか。

2つぐらいあります。

  • 転職の際に有利
  • 転職の後に有利

転職の際に有利とは、どういう事かというと

新しい会社も自分もハッピーになるという事です。

なぜなら、新しい会社が在留している外国人を雇用する際、会社側では、その外国人が就労可能であるか否かを客観的に判断することができる材料は、基本的にパスポートと在留カードしかありません。

そこで証明書の出番です。

  • 就労可能である在留資格を有していること
  • 一定の職種に就くことが可能であること
が証明できます。(2回目)

就労資格証明書があれば、新しい会社も安心して転職者を雇用し続けることが可能です。

だから、新しい会社がハッピーに。

会社だけじゃなく、自分もハッピーになれるかもしれません。

自分にとってハッピーな理由

新しい会社での就労が公的にOKである証明があるということは、裏返せば自分も安心して転職ができるので無駄に疲れる転職活動を長引かせる必要もなくなります。

つまり精神衛生上の安心感(ハッピー)が得られるということ。

以前あった事例ですが、Aさんは、在留資格「技術・人文知識・国際業務」で、IT系企業(B社とします)のシステムエンジニアとして半年程働いていましたが、より待遇が良くスキルアップすべく、いきなり会社を辞めてしまいました。

そして、転職活動の甲斐もあって希望の会社(C社とします)に就職することができたものの、そこで与えられた職種というのが、必ずしもシステムエンジニアが行うものではなかったため、次の在留資格の更新時の入管への手続きが不安で一杯だったそうです。

無事更新の許可はもらえましたが・・・

(日本に来てる外国人の方って、自分のキャリア形成の意識が高めの人が多い気がします。)

転職の後に有利とは

Aさんがもっていた「技術・人文知識・国際業務」は、B社での業務に就くことを前提に許可された在留資格です。

Aさんの学歴や経歴とB社の会社情報や業務内容が審査された上で許可された在留資格です。

C社で働くことを前提に許可された在留資格ではないです。

ゆえに、C社での業務自体が「技術・人文知識・国際業務」の範疇なら問題ないかもしれませんが、業務内容がシステムエンジニアのものでなければ、更新申請の際、下手すると不許可になります。

そうならないために、転職後、入管にお伺いをたてておく意味でもこの証明書をとっておくことは非常に有用です。

まとめると

転職して、新しい会社に就職したら就労資格証明書をとっておきましょう。

(同じような業務でも)

因みに

不許可となっても、不許可となった理由を審査部門で問い合わせて、リカバリすることができれば再申請で許可となる可能性はあります。

ただ、再申請となると入管もより目を光らせるので、中途半端なリカバリでは対応できません。

結果的に不許可となってしまった場合は、せっかく転職がきまってもそこで働くことはできません。

というか、準備期間内に日本から出国しなければなりません。

自ら出国しない場合は、収容されて退去強制されます。

仮に日本に家族がいる場合、大袈裟な表現ではなく家族みんなの人生が狂いかねません。

人道的な観点から必ずしも即退去となる訳ではありませんが、退去させられた場合、5~10年は上陸拒否事由となり日本に入国することはできません。

 

 

Follow me!

About the author

SHINGO ITO
SHINGO ITO
・Certified Administrative Procedures Specialist(行政書士)
・Immigration lawyer(入国管理局申請取次届出)
・Certified Skilled Worker of Financial Planning(2級FP技能士)
・Personal Information Protection Professional(個人情報保護士)
IT業界で10年間コーディネーターとして幅広く業務を担当。
2016年これまでに得た経験を活かすため行政書士に転身。
その後1年間の下積みを経て行政書士伊藤真吾事務所を開設。
趣味は、深夜の一人映画館と断捨離とバイク。家は小遣い制。
【Affiliation】
日本行政書士会連合会 登録番号 第16081519号
東京都行政書士会   会員番号 第11086号
【Other qualifications】
調理師免許
大型自動車免許
中型自動二輪免許