熊本県に台湾の半導体生産の世界最大手TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Limited)が進出している影響で熊本県の土地・モノ・人などあらゆる価格が高騰し、半導体バブルが起きています。
当オフィスにも関連する企業からの社員招へいのため、ビザ手続きの依頼を受任していますが、人数・ビジネスプラン・スピード等からその勢いを感じます。
台湾は羽田空港から直行便で約4時間。
今回はそんなとても近くて親近感のある台湾についてご紹介いたします。
Contents
台湾はどんな国? となりの親日国
台湾は、アジア東部に位置する島国で、中華民国(Republic of China)としても知られています。面積は約3.6万平方km、日本の九州よりやや小さいぐらいの大きさですが、7割が山間部であり平野は暮らしやすいことから人口密集区域が多いです。
台湾は、日本と同じく四季がある国ですが、日本のようにはっきりとした四季ではないので、長い夏と短い冬であることが多いです。
平均14〜13℃の穏やかな気候ですが、夏は34℃を超えて、冬は14℃を下回る日もありますがそこまで多くはありません。
台湾の言語は複数あり、標準語は中国語(北京語)ですが、台湾語や客家語、原住民の言語などさまざま。台南や高雄など南のほうに行くと、台湾語を話す方が多いです。その小さな領土には、多様で魅力的な文化が広がり、美食、歴史、自然が共存しています。
日本から近く、ノスタルジックな町並み、おいしいグルメが多く海外旅行先としても人気ですが、台湾と日本は親日関係にありお互いのビザ取得も容易です。人の交流も盛んであり、台湾で就職する日本人、日本で就職する台湾人も多いです。2020年12月時点で日本に住む台湾人の永住及び特別永住者は2万3,376人もいます。
台湾の通貨はニュー台湾ドル(TWD)
台湾の通貨は「ニュー台湾ドル(New Taiwan Dollar)」で、通常は略して「TWD」と表示されます。この通貨は台湾の法定通貨であり、台湾以外では一般的には使用されません。通貨記号は「NT$」です。
新台湾ドル(TWD)の使用範囲と利便性
TWDは、観光やビジネスで広く利用されています。観光地や市場でのショッピングは手頃な価格で楽しむことができ、多くの場所でクレジットカードも受け付けられています。外貨両替所やATMも一般的に見られ、外国からの訪問者にとっても利便性が高い通貨です。
新台湾ドルには、10元、50元、100元、500元の硬貨と、100元、500元、1000元の紙幣が存在します。硬貨や紙幣のデザインには、台湾の歴史や文化を反映した要素が取り入れられています。
新台湾ドル(TWD)の為替レートは
1 ニュー台湾ドル =4.73 円です。(2024年1月31日現在)
※コカコーラ600mlが25〜30TWD、おにぎり1個25TWD、タクシー初乗り75TWDぐらいなので、日本の物価に比べれば少しリーズナブルという感じでしょうか。
台湾の平均的な初任給や年収は?
初任給
台湾の初任給は業種や企業の規模により異なりますが、一般的には月額30,000台湾ドル(約120,000円)前後が目安とされています。特にIT業界や金融業界では、初任給が若干高めに設定される傾向があります。例えば、ソフトウェアエンジニアやアナリストなどの専門職では、月額35,000台湾ドル(約140,000円)以上になることもあります。
年収
年収については、職種や経験年数によって大きく変わります。一般的なサラリーマンの年収は、約40万〜60万台湾ドル(約160万〜240万円)程度とされています。中堅社員や管理職になると、年収はさらに高くなり、100万台湾ドル(約400万円)以上になることもあります。
業界別の違い
特定の業界では、初任給や年収に顕著な差が見られます。例えば、テクノロジーや製造業は比較的高い報酬を提供することが多い一方、サービス業や小売業では初任給が低めに設定される傾向があります。また、外資系企業は一般に高い給与を支払うため、競争力のある候補者にとって魅力的な選択肢となっています。
台湾の生活費と中央値
初任給は業種や職種により異なりますが、一般的には約 25,000〜40,000 TWDです。日本円でいうと約11万円〜18万円なので日本の半分程度になりますね。
平均年収は約 600,000(280万円)〜800,000 TWD(380万円)となっていますが、盛んな半導体業界の場合は約970,000TWD(458万円)であるため、半導体業かには優秀な人材が集まりやすい仕組みができています。
物価の高い都市部とそうでない地域で当然生活費は異なりますが、生活に必要な食費や住宅費が日本ほどかからないため、初任給が10万円程あればなんとか生活できる水準と言えます。中央値の収入は安定しており、台湾での生活は経済的に総じて安心感があります。
台湾の主食やグルメは?
台湾は外食文化なので、自宅にキッチンがない家もあります。
食費が安く、例えばローカル食道や屋台では肉まん1個につき約10TWDで購入することができるので、わざわざ自分で食材を買って調理するよりも、外食したほうがはるかに食費を安く浮かせることができます。
日本と同じく台湾では米や麺を主食としており、日本人と同じようにお箸を使って食事をとります。
あっさりとした味付けの料理が多く、そのため調味料をふんだんに使用するよりかは、牛や豚などの内臓や血液をつかって料理をすることが多いです。
小皿料理が多く、おかゆと一緒に食べる食事スタイルが主流です。
台湾人の性格や価値観は?
台湾では50年以上前、日本の教育を受けた歴史的背景があります。そんな背景から日本企業との盛んな交流、日本文化・日本語教育の浸透などの影響もあり、過剰な主張は避けるなど柔軟な性格の方が多いようです。
台湾人の方は学習意欲が非常に高い方が多いので、勤勉で真面目な方が多く、国民性もこれを後押ししていると言えるでしょう。
台湾では外国人が暮らすことも多いので、他国の異文化も柔軟に受け入れて事業に活かすことがよくあります。
日本人は家族は家族、会社は会社と区別するので、一般的に会社と家族観での交流はありませんが、台湾では女性の地位向上が開かれた国なので、非常に奥さんを重んじ、会社と家族間の交流があることが一般的です。
まとめ
台湾と日本は長い歴史のなかで仲の良い存在で、お互いの国を容易に行き来することができることから、日本と台湾はお互いなじみがある国と言っていいでしょう。
気候や食事文化も日本と似ており、台湾人の方の価値観・性格・国民性も比較的日本人に近い部分が多いです。
About the author
- 行政書士Office ITOでリモートワークしながら、愛知県を拠点に美容師としても10年以上の経験を持つ異色のパラレルワーカー。自身の台湾へのルーツからビザ、在留資格について勉強中。2021年9月からアシスタントIN。
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