日本の国内メディアでは、反日感情をもつ中国人から日本人へのバッシング、一方で日本旅行に来た中国人観光客のマナーの低さなどなど。

ときには日中の関係悪化を助長するような報道のなされ方もあり、日本人は中国人に対して良い印象をもってない人も多いかもしれません。

こういったメディア情報を日頃から見ていると、中国人も日本人に対して良い印象を持っているように思えず、悪い関係をイメージする方も多いですが、実際はどうなんでしょう?

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中国と日本の実際の関係は?

日本と中国は歴史的な背景による溝、地政学的な距離感、国民性の違いがあるので、お互いに複雑な感情を抱いていることが多いのは確かです。

今回は特別な思想を持たない一般的な中国人と日本人が、お互いの関係についてどのように考えているのか、普通の本音をご紹介。

a wooden figure holding a chinese flag

日本の文化は中国人にとって身近な存在

1980年代に中国の文化大革命が終わり、日本と中国が急速に接近しました。

このとき欧米を含む外来の文化が中国国内で解禁されました。

そのなかで最も中国の人々に受け入れられたのが高倉健さんの映画や、山口百恵さんのドラマなどの日本文化でした。

やはり同じアジア人の文化に、より親近感を覚える人が多かったといえます。

また、当時の松下や東芝などの日本製品が中国製品と比べものにならないほど、デザイン、性能、信頼性のすべてが優れていたことから、一般の中国人にとって、日本製品は高価で憧れの製品となりました。

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コロナ禍の前、中国人観光客による「爆買い」というワードがよく報じられていましたが、それには、ビザの発給緩和・円安・近年の中国人の収入の上昇といった要素が大きく関わっています。

中国人のとって現代のタイミングはむしろ日本製品は手に入れやすい環境になっています。

「日本人は礼儀正しいし、真面目で、時間も約束も守るし、とても清潔」

中国人にとって日本の文化やモノ、製品は身近で、憧れの存在ということがわかりました。

では、日本人に対してはどのような印象を持っているのでしょうか?

過去、尖閣諸島に上陸したことがある中国の反日活動家の方に話を聞いたとある記者は、お土産に日本のお茶やお菓子を中国人の友人や家族におくると大変喜ばれたと話したと言います。

「日貨排斥」かと思いきや、中国人は「いいものは、いい」と認めており、仕事道具は日本製を選び、日本人に対してもすべての日本人を目の敵にしているワケではないと言います。

中国人にとって、「これは、これ」「それは、それ」とはっきり区別することができているということでしょうか。

【参照】中国人は本当は日本と日本人が大好きだ|PRESIDENT Online https://president.jp/articles/-/17336

日本人は中国に興味があるが…

中国では幼いときから愛国教育が施され、歴史を決して忘れてはならないとたたき込まれます。

最近の習近平体制では思想も新教育改革として授業が行われているので、現在の中国人は「過去をふまえて、現代の日本人」を見ています。

一方、日本人は、本音と建て前を使い分けるのがうまいという国民性があるので、何千年にもわたる中国の文化や歴史には敬意を示し、過去の戦争は戦争。近年の中国の目覚ましい経済発展や中国人のガッツに過去の自国をみるような親近感をもつ方もいれば、「中国人がずっと歴史に執着している」と感じる方、また、最近の中国政府による領海侵犯などの覇権主義的な動きには理不尽に感じている日本人の方が多いようです。

まとめ

日本のメディアは、中国や中国人のネガティブな報道を繰り返すので、日本人のなかには中国と中国人に対して良い印象を持たない方が多いのは事実です。

しかし、お互いの本音では、中国人は「日本人は親切で、日本製品はとても良い」と感じており、日本人も「中国の文化や歴史は興味深い」と感じています。

本来、「国」と「今その国を統治している政府」というのは同義語ではなく、政治や過去の歴史を抜きに「日本人」「中国人」という視点だけでお互いが接すれば、より強固なパートナー国として歩んでいけるのかもしれません。

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k.rumi
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行政書士Office ITOでリモートワークしながら、愛知県を拠点に美容師としても10年以上の経験を持つ異色のパラレルワーカー。自身の台湾へのルーツからビザ、在留資格について勉強中。2021年9月からアシスタントIN。

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